城邑民族村

チェジュドは緯度的には日本の長崎と同じぐらい。
120~70万年前に溶岩の噴出によって海から陸が盛り上がって出来た火山島。
かつては耽羅国という独立国だったが、その後いろいろな国の属国となった歴史がある。
韓国本土とは違った独自の文化・風習が残っていると言われる。
1,845k㎡、東西73㎞、南北41㎞。

城邑民族村一帯は李王朝の時代の県庁があったところで、多くの文化遺産が
分布している。国の保護により昔ながらの村の形態が残され,
今も200戸の世帯がこの村で実際に生活している。

先ずは昼食。「う○こ黒豚」の焼肉。「う○こ」はこの辺りの豚さんの餌です(^^;;)、、、。
肉には黒い毛がついたままなのもありました(^^;;)、、、。
辛い辛いキムチやニンニクなども一緒に焼いて、生の白菜に乗せ
又々辛い辛いタレをつけて食べる。
美味しい匂いにひかれるのか、ハエが一杯やってくるけれど、確かに美味しかった(^-^)
脂身も多かったのだけど、焼くことによって脂分が落ちるのか全く脂っこくなくて
コリコリした感じだった。普段は脂身も辛いのも敬遠している夕陽なのに、
しかも「う○こ豚」なのに、何故か美味しく戴いてしまった(@_@)
(それとね、今どき本当に「う○こ」を餌にしているのではないと思う。観光用にそう言っているのでしょうね。)

民族村で売っている柿渋染めの衣服やバッグ、帽子など。
カロッ(褐衣)と呼ばれる作業着は丈夫で防腐効果もある。

この青いトルハルバンさんは
電話ボックスです。

家の入り口にある、チェジュド独特の3本の棒。
3本とも架かっていれば1週間以上の留守、2本ならば2~3日の留守、1本だけなら一寸そこまで、
せいぜい1日の留守、3本全部はずされていると在宅していますよという合図になるそうだ。
これって、治安が良いからこその風習ですね。
そう言えばチェジュドを表すのに「三多 三無」という言葉があるという。
「三多」は石と風と女が多い、「三無」は泥棒と門と乞食が無い、という事だそうだ。

屋根は茅葺。
とても分厚く茅が重ねられており、
風が強いために縄で縛ってある。
また、風から守るために屋根は
非常に低い。
壁は石と土で作られている。

黒豚の子豚。
食事前に見ていたら、
食欲に影響したでしょうね。

チェジュドは火山岩から出来ている。
ガイドのお嬢さんが地面を蹴ってごらんと言う。
蹴ると空洞のような感触。
これでは雨水も土中にたまらない。
それで、雨水を無駄にしないために、降った雨を藁を伝わせて甕に溜める。

 チェジュド以外の韓国の風習としては、
モノを運ぶときは頭に載せて運ぶそうだ。
しかしチェジュドでは風が強いので
背中に背負うのだそうだ。

 甕の口を叩いて力強い音がすれば
その女性は働き者。
ボヤ~ッとした音がすればダメ主婦みたい、、、
いい音を出した御仁もいるんだけど、
夕陽は×の烙印を押されてしまった(>_<;;)

↑五味子
五味子という実をアザミの蜂蜜と漬け込んで甕の中で半年寝かせる。
甕を半分地中に埋めていたが、このことによって夏は腐らないし、冬は凍らないそうだ。
外の地域の五味子は赤い実だが、韓挐(ハルラ)山麓に自生する五味子だけが黒い実だそうだ。
五味とは、甘味、苦味、辛味、酸味、塩味の5つの味を持っているからで、
どの味を強く感じるかによって健康状態が分かるそうだ。
「五味子茶」とも言っていたが、お茶と言うよりは、例えばブルーベリーのジャムみたいな感じ。
健康に良さそうなので、一瓶1㎏(瓶を入れると1,5㎏)もするのに買ってしまった。

これは本物のトルハルバンおじいさん。

ドラマ<チャングムの誓い>のロケをした民族村が他に有るという。
興味が引かれるけれど、そこはかつてのチェジュドの村をそっくり模して作られたもので、
本物と嘘物(?)という面からは矢張り本物のほうの城邑民族村に行くほうが良いだろうと思った。

↑この写真はMさんの提供

今回の旅行で私達が行った主な所。