毎年2月11日に奈良県桜井市の江包地区と大西地区は
合同で“お綱祭り”を執り行います。
大西地区の櫛稲田姫の雌綱が、
江包地区の素盞鳴尊の雄綱に嫁入りいたします。
これは両地区の五穀豊穣と子孫繁栄を願って行われるものです。
当日は両地区に朝早くから大勢のカメラマンが押し寄せました。
江包の雄綱が担ぎ出されます。
重さが600kgあると言われています。
服装は未だ綺麗なままです。
地区内の田圃の空き地へ担ぎだされ
ます。
ここで一服して、下の泥相撲が始まり
ます。
田圃の中にホースで水をまき、大きな
ドロドロの土俵が出来上がります。。
その中で相撲をとリます。
雌綱側の大西地区でも泥相撲をして
おります。
泥濘の中で、衣服がどろどろになる
まで取っ組み合いをします。その都度
周囲のカメラマンに泥が飛び散ります。
良い写真を撮りたい人は、それをもの
ともせず人より前に出てシャッターを
きるのがポイントだそうです。
泥相撲が終わった後、そのドロドロの
服装で雄綱を担ぎ神社に進んでいき
ます。
その頃、江包の西の綱掛橋の袂には
大西地区から雌綱が運ばれてきまし
た。
網掛橋には雄綱側の神主と仲人役の人が迎えに出て挨拶を交わしております。
雌綱は尾も入れると800kgの重さが
あると言われてました。
この橋の右袂の雄綱の待つ素盞鳴
神社に向かって進みます。
神社に到着した雌綱は、木に吊るされます。これが一苦労です。
何せ800kgあるのですから。
この後、雄綱と結ばれるますが、近在
からの見物人に加えて、大勢のカメラ
マンでこちらまでもみくちゃになり撮影
は不可能でした。
目出度く雄綱・雌綱は結ばれて、
今年も五穀豊穣も間違いなしと
あいなりました。
雌綱の尾は橋の欄干に沿うて100mの長さがあります。
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