次へ

ザルツブルクへ

第6日(10月7日)

ザルツブルクへの日帰りバスツァーに行った。
これが失敗だったなぁ。朝6時半にホテルに迎えのミニバスが来たが、あちこちのホテルを回って客を拾っていくし、更に又オペラ座の前で本来のバスを待ち、出発までに随分時間のロス。
おまけに日本人は私達だけで、英語のガイドだった。英語が解らないイタリア人の夫婦がいたが、ガイドさんがイタリア語が出来るので英語とイタリア語のガイドに。「私らは どないなんの〜?」と必死になって尋ねたが、「日本語が出来ないので悪しからず〜」みたいなことで、ただザルツブルクに着けば日本語の現地ガイドが待っているというので、ちょっとホッとした。

ザルツブルクへの道中はザルツカンマーグートと呼ばれる山と湖の美しい湖水地帯を通っていく。
ザルツカンマーグートとは「塩の領地」という意味で岩塩鉱脈があったという。
氷河が造った大小の湖と2000メートル級の山々。ガイドが「ほれ見てみぃ、雪かぶってるやろ〜アルプスの山やで〜」と言っていた(^^)。
残念な事に雨が降ってきた。それでも、とにかく美しい!<サウンド・オブ・ミュージック>の世界だ。

途中、ドライブインのレストランで朝食をとったりしながら、雨の中をザルツブルク到着。
確かに日本人のガイドが来ていたが、これがひどかった、、、。大急ぎで所定の場所に連れて行き、大急ぎでペラペラっと説明し、大急ぎで「はい、さようなら〜」と帰っていった。

呆気にとられながら取り残された私達二人。
仕方がない、先ずは昼食。帰りのバスの出発時刻までにあまり時間がないので、そそくさと。
モーツァルトの生家の一階にあるファストフードのような店で、セルフでサンドイッチとコーヒー。

短い時間の中で見るべき所は殆どが旧市街。
ガイド任せの気持ちがあったので、慌ててガイドブックを見て検討しながら歩き始める。

←モーツァルトの生家

←ホーエンザルツブルク城
1077年、大司教ゲプハルトが城砦としてメンヒスベルクの山の頂上に建てた。大司教が山の城砦を下りて町中に住むようになったのは、対立抗争がなくなった17世紀になってからだそうだ。
ともあれ時間がないので、とても上まで行って見学する事はできない。残念だ。

↑レジデンツ広場に建つレジデンツ(右)とレジデンツ新館(左)
1120年以来、大司教の町中の住居としての宮殿。
ここでモーツァルトが自作の曲の指揮をしたり、
19世紀には皇帝フランツ・ヨーゼフがナポレオン3世と会見した。

↑ドーム(大聖堂)

↑ドーム内部

ヨーロッパでも最大規模の教会の一つであり、アルプスの北側では最も権威のある司教座教会。
モーツァルトが洗礼を受け、1779年からオルガン奏者をつとめたが、そのパイプオルガンは6000本のパイプからなり、ヨーロッパでも最大規模だという。

↑祝祭劇場→
ザルツブルク音楽祭の会場として有名。
夏の音楽祭シーズンには着飾った人々で賑わうということで抱いていたイメージに反して、意外に質素、地味。メンヒスベルクの山の岩壁に延々とへばりついたような間口の長〜い(225m)劇場。
劇場の向かって右側では、メンヒスベルクの山の岩壁を掘ってコンサートホールが造られている。⇒

その祝祭劇場から通りを隔てて隣り合っているのが↑馬の水飲み場
やはりメンヒスベルクの固そうな岩壁を背にしている(地震とかはきっと無いのでしょうねぇ)。
大司教は馬車の為に130頭の馬を飼っていて、メンヒスベルクの麓に厩舎があり、ここには馬の為の泉を造った。壁面にはフレスコ画が描かれている。

←ザンクト・ペーター教会
ホーエンザルツブルク城へ上がるケーブルカーの駅のすぐ手前にある。やはり後ろはすぐにメンヒスベルクの岩盤。
696年開闢のベネディクト派の教会。建物は建て替えられてロマネスク様式とゴシック様式。初期キリスト教徒のカタコンベもあるそうだが、見学の時間がない。地上には岩壁を利用して造られた墓所があった。

ザルツァッハ川を挟んで山側(左岸)が旧市街、右岸が新市街。バスツアーの集合場所は新市街にあるミラベル宮殿横。時間を気にしながら大急ぎで戻る。
新市街では、モーツァルトがウィーンに移るまでの1773〜81年に住んだ「モーツァルトの家」を駆け足で見学する。

ザルツァッハ川の畔、新市街側にカラヤンが住んでいた家があり、プレートが掛かっていた。

↑ミラベル宮殿 ミラベル庭園
17世紀、大司教が愛人の為に建てた宮殿。この大司教が失脚後は代代の大司教の離宮になる。
現在は市庁舎。

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

無事にバスに乗り込んで帰途に。
夕食もまたドライブインのレストランで。ここでの食事を写真に撮っておけばよかった〜と思う程のすごい量だった。肉や魚の串焼きと温野菜のサラダとジャガイモを丸ごと割ってふかしたもの・・・量の割に安くて、そして美味しかった〜(^-^)〜。全部はとても食べられなかったけどね。
                 〜〜〜〜〜〜〜〜〜
かくして、雨にたたられ ガイドにたたられたザルツブルク日帰り旅行は終了。
反省点===ホテルで日帰り旅行を予約したのだけれど、後からよく読めば英語ガイドになる可能性もあると書いてあった。以前にパリのホテルで予約したモン・サン・ミシェル日帰り観光はガイド(日本人)も素晴らしく、だから今回もそのつもりだったんだけど・・・。
それに、フリーの旅行をしているのだから、ザルツブルク行きもフリーで行けば良かったのだ。どっちみち早く起床するのならば鉄道を利用してザルツブルクまで行き、時間を気にせずに心ゆくまで観光をして、夜遅くウィーンに帰り着いてもよかったのだ。
それと、ザルツブルクはやっぱり日帰りでは駄目ですねぇ。そう、これが最大の反省点!

ウィーンTOPへ

目次・地図へ