ブリュッセル(1)

==旧市街中心部編==

パリのホテルに荷物を置いたまま、2泊3日のベルギーへの旅に出掛けた。

←パリ北駅

午前8時55分パリ発10時20分ブリュッセル着の
国際特急列車“タリス”に乗って出発
浮き浮き〜♪

ところが・・・・・・・・・そろそろブリュッセルも近いかなぁという頃になって、
突然同じ車両の人達が皆降り支度を始めた。それでも悠然と構えている私達。
と、どこの国のお方か親切に教えに来てくれたーーー
ベルギー国鉄がストなので、この列車はフランス側の国境の町 リールで運行打ち切りになる、
従って、バスに乗り換えてブリュッセルに向かうーーーと。(◎_◎)!!
そう言えば、先ほど車内放送をしていたなぁ、、、あれはフランス語にしか聞こえない抑揚の
英語であったのだ、、、(>_<);;
(全然聞いていなかった私達(*^_^*))
大慌てで飛び降りた!
リール は北フランス・フランドル地方の中心都市、13世紀頃から商業や織物産業で発展し、
ブルゴーニュ公国領であったこともある古くからの歴史の町。
現在のリールは機械産業やIT産業を中心とした工業都市であり、フランス第四の都市。
TGV(フランス新幹線)やユーロスターを利用すれば
パリ、ロンドン、ブリュッセルがいずれも1時間半以内という地理的利便さから、
特にEU(欧州連合)誕生後は国際都市の様相を呈している。
中世のたたずまいと現代都市が混在する町

観光に来るのだったらどんなに良かっただろうに!
でも、日本人は私達2人だけ、不安いっぱいでバスに乗り込んだ。

ブリュッセル・ミディ(南)駅に降ろされたのはお昼も大分過ぎていたと思う。
人気も無くガランとした駅構内で途方に暮れてしまった。
実はこの日、ブリュッセルで乗り継いでブルージュへ行き、そこで2泊する予定だったのだ。
だけど、ベルギー国鉄の列車も長距離バスもストライキ・・・ブルージュには行かれない・・・
〜〜〜どうしよう〜〜〜
かろうじて開いていた売店でテレフォンカードをいっぱい買い込んだ。
私達の旅行はJ☆Lの旅行社を使ったので、何はともあれパリのJ☆Lオフィスに電話する。
パリやブリュッセルのJ☆Lオフィスとの何度も何度もの電話のやり取りの結果、
ようやくこの夜の宿をブリュッセル市内で取ってくれることになった。
昼食も取らずじまいのままホテルへ辿り着き、人心地ついて
ようやく街の観光に出掛けたのは夕方近くだった。
へとへとのJ☆Lとの交渉の間、たまたまリールに住む知り合いに電話をすると、
いざとなればいつでも車で駆けつけてあげますよという、その電話口の声に元気づけられた。
ベルギーへの旅はのっけから嘆き節で始まったけれど(^_ヾ)、以下は素敵なベルギーを!〜〜

ベルギーの面積は日本の四国の面積の約1.5倍。言語はオランダ語、フランス語、ドイツ語。
歴史的には
★古代:ローマ帝国の属領。
★中世:フランク王国の支配下。その後、封建領主の群雄割拠の時代にはフランドル伯領が
最も繁栄した地域。後にはフランドル伯とフランスのブルゴーニュ大公国との姻戚関係により
ブルゴーニュ公国の時代となり、宮廷はブリュッセルに置かれた。この時代、商業が発展し
繁栄の絶頂期であり、また文化の爛熟期でもあった。
★ルネサンス期から近世:オーストリア・ハプスブルク家、スペイン、フランス、オランダの支配下。
★1831年、ようやく独立し立憲君主国となる。

グランプラス

旧市街中心部にあるグラン・プラス(この写真は広場の北西側)
グラン・プラスは大広場の意味だけれど、実際は110m×70mでそんなに大きくはない。
しかし、ビクトル・ユゴーが「世界で最も豪華な広場」と、ジャン・コクトーが「絢爛たる劇場」と
言ったという、石畳の魅力的な広場だ。
主に15世紀から18世紀のフランドルゴシック様式やバロック様式の建物に囲まれている。
広場の西側には主にかつての商人達のギルド・ハウスが並んでいる。
チョコレートのゴディバの第1号店もこの広場に面してあった。

↑市庁舎(広場の南側)
建物の装飾がまるで炎のように見える
フランボワイヤン・ゴシック様式。
鐘楼の高さは90m。

↑王の家(広場の北側)
市庁舎と向かい合う。
「王の家」と言うが、王が住んだことはないそうだ。
現在は市立博物館。

↑ブラバン公の館(広場の東側)
歴代のブラバン公爵19人の胸像がファサードの2階に並んでいる。
今はホテルなどに利用されている。

サン・ミシェル大聖堂

13世紀から17世紀にかけて
建設されたゴシックの聖堂。
国王の結婚式が行われたりもする。
グラン・プラスの東北側、やや緩い丘にある。

小便小僧

グラン・プラスの近く。地図を見ながら行ったけれど
本当に分かりにくかった。ところが、突然
路地の中にヒョイと現れたという感じで立っていた。
その余りの小ささや何気なさに「ヨーロッパの3大がっかり」
とも言うそうだけれど、可愛かったので私はそんなに
ガッカリしなかった(^^)。ただ、この時はなぜか服を
着ていなかったので、それはガッカリだった(^^)
何でも650着以上の服を持っていて、
しょっちゅう着替えているというのに・・・
1619年に作られ、「マヌカン・ビス」とか
「プチ・ジュリアン」と呼ばれている。
この像の由来は色々あるようだが、昔ブリュッセルが包囲
され、敵によって火薬の導火線に火がつけられた時に
幼い王子がおしっこを掛けて消し、それで勝利した
という説が有名(?)
今までに2度盗難に遇っているのですって(^^)

ギャラリー・サンチュベール

グラン・プラスの北東にある瀟洒な
商店街。
ヨーロッパ最古のアーケードの一つで、
3つのアーケード街からなる。
ネオ・クラシック様式や
アール・ヌーヴォー様式の建物や、
ショーウインドウがお洒落で、
時間があれば覗いてみたかった。

レストラン街

グラン・プラスのすぐ近くの
レストランが軒を連ねるイロサクレ地区
ベルギー料理はことに魚介類が豊か。
私達もこのレストラン街で夕食をとった。
名物・ムール貝の白ワイン蒸し〜〜〜
聞いてはいたけれど、本当にバケツに盛って
出てきた〜〜〜!(@_@)!!
美味しかったんだけど、さすがに食べ切れなかった。
土地の人が、やっぱり観光客はムール貝の
ワイン蒸しに手こずっているな(^^)という目で
見ていたよ。

  この日一日、ストのとばっちりで確かに大変だったし時間も無駄にした。        
だけど思いがけずブリュッセルに1泊できたことは却って良かった。
ホテルは旧市街の中心地グラン・プラスのすぐ傍だったから、
ライトアップされた夜の美しいグラン・プラスを楽しむことも出来たし、
翌日ブルージュへ行く列車が出る中央駅へは至近距離、しかも五つ星だった(^O^)〜♪
             災い転じて福となる と思うことにしました〜♪(^-^)♪  

〜〜ブリュッセル市内〜〜

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