韓国へは初めてだった。
その初めての韓国、どうして先ずはチェジュドへ行ってみたかったのか・・・。
世間よりかなり遅れて、私達夫婦も韓国ドラマにはまってしまった。
韓国がとても身近で親しみ深い国となり、いつかは訪ねてみたいと思っていたけれど、
先ずはソウルへ行くのだろうと漠然と思っていた。
最近、友人のMさんが『故国行』(金石範著、岩波書店)という本を薦めてくれた。
著者は1925年大阪生まれの作家。故郷・済州島で1948年4月に起こった
「済州島4・3事件」をテーマに『火山島』などの小説を書いているという。
この本を読むまで私は「済州島4・3事件」を知らなかった。ネットなどで色々調べてみた。
たとえば、米国公文書の秘密文書を調査したブルース・カミングス・シカゴ大学教授は
<朝鮮半島の南に浮かぶ火山島・済州島では1948年4月3日、米軍政下での単独選挙に
反対した島民が武装蜂起したことをきっかけに、軍、警察などによる一連の島民虐殺事件が
起きた。(略)。3万人から6万人の島民が虐殺され、4万人以上が日本に逃れたという>
と述べているという記述もあった。
なぜ島民が蜂起したのか?---これも色々調べると、南(韓国)だけで行う単独の
大統領選挙は南北分断を決定的なものにしてしまうという危機感からであったようだ。
左右両方からの解釈があるだろうけれど、多くの人が亡くなった事実は重い。
この事件は長らくタブー視されていたそうだが、民主化の動きと共に事件への見直しが始まり、
2003年10月、ノ・ムヒョン大統領は済州島を訪れ公式に謝罪したという。
『故国行』の中で金石範氏は繰り返し漢挐(ハルラ)山のことを述べている。
漢挐(ハルラ)山は標高1950メートル、韓国で一番高い山である。
韓国の人々にとっては、云わば日本人にとっての富士山のように祖国を象徴する山なのだろう。
私もチェジュド(済州島)へ行って漢挐(ハルラ)山を眺めてみたいと思った。
チェジュ国際空港へ近づく頃、機内から撮った漢挐(ハルラ)山
2005年6月12日
♪~~でもね、今回の旅行は勿論そんなに重いものであったのではありません~~♪
実を言えば、韓国ドラマの世界を訪ねる旅というのがメインだったような~~
『故国行』を教えてくれたMさん、同じく韓国ドラマにはまったモモさん、
そして私達夫婦(しんちゃん&夕陽)の間であっと言う間に話がまとまり、
あっと言う間にチェジュド2泊3日のフリー旅行に旅立ってしまいました~~(^_-)(-_^)
・・・・いささかミーハー旅行になってしまったかも (*^_^*)・・・・
チェジュ空港は島の北側。
空港から高速道路で
1時間弱の島の南側には
「韓国のハワイ」と言われる
「中文(チュンムン)リゾート」があり、
ドラマ<オールイン>は
主にここの高級ホテルが
舞台になっている。
←済州新羅(チェジュ・シーラ)ホテル
の玄関
中文(チュンムン)リゾートの中でも超高級ホテルと言われる
「ロッテホテル済州(チェジュ)」、「済州新羅(チェジュシーラ)ホテル」、
「ハイアット・リージェンシー済州(チェジュ)」がドラマ<オールイン>の舞台になった。
私達はこの中の「済州新羅ホテル」に泊まった。
ドラマの中で、新羅ホテルはギャンブラーとしてアメリカで成功したイナ(イ・ビョンホン)が
帰国後、事業家として仕事を始める「ハルラホテル」として登場する。
遅い昼食をホテルのレストランで。
エリンギ茸に似た茸の入ったサンドイッチの美味しかったこと!
一緒に入っていたハーブの美味しさがまた独特で~~(^-^)/~~
←この写真はMさん提供
・・・・こうして観光リゾート地の明るい場所と、歴史の悲惨な部分と・・・・
何も知らなければ、何も知らないままで通り過ぎるところだったけれど・・・・