ブレーメン その2


古くからのハンザ都市でもあり、童話で有名な都市でもあるブレーメン
街並みも活気にあふれ、メルヘンチックでもありました。





 シュノーア地区 

15〜16世紀から残る細い路地に、ショップやカフェ、レストラン、ギャラリー、
おみやげ物屋など、様々なお店が並んでいます。
ブレーメンに残る旧市街のなかでも最も古い街並だとのことです。
昔、この街が出来た頃は、漁師や船員、手工芸職人たちが住む地区でした。





シュノーア地区(Schnoor)というのは、「紐」という意味のSchnur(シュヌーア)が語源だそうで、
小さな家がヒモ状に連なっていることから名付けられたようです。


いろいろなお店のショーウインドウには様々な手工芸品が並んでいて、
ウインドウショッピングをしているだけでも楽しくなります。
レストランもお洒落で、時間があればちょっと外のテラスに腰掛けて
お茶をしたいなぁ〜と思わせられるし、
とにかく可愛くてメルヘンチックな街です。
これらの楽しい小路と小路をつなぐ通路は、
人1人がやっと通り抜けられるような狭さのところもあります。


古い街並みの看板は、ここでも素敵です。
左下のオジサンの彫像、ガイドさんが何か説明していたような気もするのですが、
忘れてしまいました。
「大ヤコブ」と書いてあり、ブレーメンの守護聖人かな?と思って
調べてみたけれど、ブレーメンの守護聖人はヤコブではなくてペテロでした。
写真が小さいので分かりにくいのですが、聖ヤコブの象徴である帆立貝を
衣服にくっつけたりしているので、
もしかしたら、スペインのサンチャゴ・デ・コンポステラへの巡礼に
もしや、こんなに遠いドイツのブレーメンからも行ったのかしら?
それにしても、ドイツはプロテスタントだしなぁ…とか、
あれこれ考えています。



石畳と、古い木組みの白壁の家が連なり、
入り組んだ狭い路地は、まるで迷路のようで、それがまた観光客には魅力です。



食料品店のウインドウにあったコーヒー缶やワインの瓶にも
ブレーメンの音楽隊の絵が(ノ^∇^)ノ






 ベットヒャー通り 

わずか100b足らずの小路の両側は渋い色合いの煉瓦造りの建物が殆どで、
美術館や画廊、書店、ブティック、ガラス細工や金銀細工の装飾品のお店、
カフェやレストランなどが並んでいます。
可愛い感じだったシュノーア地区と比べると、
同じように狭い通りながら、ベットヒャー通りは重厚な感じです。



左上の写真:ベットヒャー通りの門の上には黄金色のレリーフが。
図柄は悪竜と闘う大天使ミカエル。
左下の写真:建物の2つの尖がり屋根の間にマイセン磁器の鐘が取り付けられたカリヨンです。
定時に音楽を奏でるそうです。
右側の写真:ロゼリウスの家(1588年築)。ファサードが凝っています。
内部は美術館になっていて、高価な家具や調度品、絵画、彫刻などが展示されているそうです。
ロゼリウスはコーヒー商人として財を成した人で、
もともと中世の古い家並みの残るこの地区を買い取り、
古い建築物の良さを残した上で、
1923年から1933年へかけて、この通りを自分の好みに合わせ、
芸術家、建築家を動員して作り上げたのだそうです。



このレリーフは「七人の怠け者」のお話だそうです。

ある商人の7人の息子達はずいぶん怠け者で、
水を汲みに行くのが面倒で嫌なものですから、
町の真ん中に泉を作ることを思いついたということです。
動機は何であれ、お蔭で、町の人達は遠くまで水を汲みに行くという
重労働から解放されて喜んだというお話なんですって〜o((*^▽^*))o










↑ここは、昼食を食べたレストランです。
海賊や船乗りの人形があちこちにあるし、食卓には帆船の絵の灯りが。
ブレーメンは北海から70キロメートルほども内陸に位置していますし、
一見、ブレーメンと海とは関連が無さそうに思えますが、
実は、ブレーメン州に属するが飛び地であって、
北海に面している港湾都市・ブレーマーハーフェンと
ヴェーゼル川を利用して結ばれていて、
ブレーメンは昔から海運業が盛んな交易都市であったのです。
そのためにブレーメンは昔から商業のみならず工業も盛んで、
現在でも北ヨーロッパ有数の商工業都市なのです。

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