ドイツの街角風景 あれこれ 






ドイツのアウトバーンです。

ドイツ中に張り巡らされていて、ドイツの動脈となっている高速道路アウトバーン。
このアウトバーンには、“速度制限なし、通行料金は無料”と思われていますが、
あながちそうとばかりは言えません。区間によっては制限速度も設けられているし、
12トン以上のトラックからは通行料金を徴収しているのだそうです。
それにしては料金所を全く見かけなかったので、不思議に思ってガイドさんに尋ねると、
道路上にETC受信装置が設置してあり、走行しているトラックの車上装置と通信して、
通行料金が計算され、それが事業主に請求されるらしいです。


アウトバーンからアウトバーンへの接続は、ジャンクションもあるけれど、
アウトバーンを外れて、林の中の一般道をほんの少し走ると、
また別のアウトバーンに入れる、といった方式が多いように感じました。

たいていのところでは車はビュンビュンと飛ぶように走っていますが、
大都市近辺では渋滞も見られます。






ドイツは森の国。
アウトバーンは延々と森の中の道路を走り、
森を出ると畑地や牧草地、そしてまた森の中へ。
実に気持ちがいいのです。





アウトバーン沿いにはアカマツやシラカバの森が多いように思いました。
と言っても、幹が赤いからアカマツ、幹が白いからシラカバ、、、
ぐらいしか分かりませんでしたが、、、(^_ヾ)
ここでは伐採もしていました。
ドイツでは、森を大切に育て、植林にも励んでいるようです。






↑この道路標識は一般道で見たものですが、
ドライバーにとって、とても分かり易いものだと感心しました。
「この道を行くと、Teltow へ行きます、Kleinmachnow へは行きませんよ」と
教えてくれていますものね。安心して車を走らせることができます。
このドイツ式標識は、日本でも取り入れてくれたらいいな~と思いました。





↑このナンバープレートは何を表しているかというと、
左側の青色部分の星のマークはEU加盟国であることを示し、
その下のアルファベットは国名で、Dはもちろんドイツ。
EU諸国内は自由に通行できる証しでもあります。
次の白地部分のアルファベット(この例では"HL")は都市や町を表しています。
"B"はベルリン、"BN"はボン、"
D"はデュッセルドルフ、"DD"はドレスデン、
"F"はフランクフルト、"K"はケルン、"M"はミュンヘンといった具合です。
特殊なのは、このナンバープレートに見られる例で、
最初の"H"はハンザ同盟都市を表すということです。
"HL"は"ハンザのリューベック"、"HH"は"ハンザのハンブルク"、
"HB"は"ハンザのブレーメン"といった具合で、この三都市だけの呼称ですが、
今もそんな歴史的呼称を残していることに、この三都市の誇りを感じます。




ベルリンで見かけた素敵な車と、素敵な男性





モータリゼーションの発達したドイツですが、その一方で、ドイツ人は歩くことや自転車が
大好きな国民のようです。そういえば、ワンダーフォーゲルはドイツで始まったのだと聞きました。
日本では車道と歩道しかないけれど、ドイツでは車道と歩道のほかに自転車道も作られていて、
とても良いことだと思いました。








↑ ポツダムで見かけたデモ風景です。
トラクターや案山子も繰り出してのデモは、農業組合によるデモで、
いったい何に対する抗議かというと、原子力発電に反対するというものでした。




原子力発電に見られるように、発電の問題は、どこの国にとっても重要な課題ですが、
ドイツにおいては、至る所で風力発電が行われていました。
数十基もの大きな規模から、数基といった小規模なものまで、
車窓からも、飛行機からも、どこでも見かける光景でした。





アンペルマン

アンペルマンは、歩行者用信号機のキャラクターで、旧東ドイツ生まれです。
1961年、壁が作られた年に、心理学者のカール・ペグラウという人によって考案されました。
三頭身の愛らしいプロポーションで、つば広の帽子をきちっと被り、青信号では颯爽と歩く姿、
赤信号になると両手をひろげて行く手を阻む。そんなユーモアのあるデザインが、東ドイツ国民に愛されていました。
ところが、1990年の東西ドイツの統合によって、あらゆる旧東ドイツの物は西側の物に取って代わられ、
アンペルマンの信号機も、西側のスマートで平凡なデザインのものに変えられていきました。
これに対して、アンペルマンのデザインに親しんできた旧東独市民の間から「アンペルマンを救え!」という
撤去反対運動が起こり、アンペルマン救助委員会まで設立されたのだそうです。
こうした反対運動の結果、アンペルマンの信号機は残されることになりました。
このデザインの信号機があれば、ここは旧東ドイツであった所だと分かるのですが、
昨今は、このデザインのあまりの可愛らしさに、
旧西ドイツ側の市街でも取り入れる所が出てきているそうです。
また、アンペルマングッズも大人気で、文房具やTシャツなど様々な商品が売られています。
この人気に、女の子バージョンの“アンペルフラウ”というキャラクターも現れています。
(この写真はベルリンで撮りました)


    

ベルリンで、アンペルマンとともに人気のあるグッズは、クマのキャラクターです。
ベルリンの街には、あちらでもこちらでもクマがあふれています。
ベルリンの市章もクマのデザインです。
ベルリンの名の語源はスラブ語の湿地を意味する「Berljina」(ベルジーナ)から
きていると言われていますが、そのベルジーナがいつの間にか
ベア=クマとなったという説もあるそうです。



ベルリン郊外の住宅地です。  緑に囲まれています。

川も、護岸工事はされていなくて、自然の状態です。







遊歩道があって、犬と散歩をしている女性に会いました。
犬の躾はよくされていて、私達にも吠えたりせず、とても友好的なワンちゃん達でした。
Aさんと一緒に犬の引き綱を持たせてもらったりして、楽しいひと時でした。



ドイツの市場の品揃えは とても豊富です。



  


惣菜も多種多様です。



ホテルの水周りは、どこも綺麗なものだけれど、
特にドイツは綺麗だと思いました。
ピッカピカです。
ドイツの主婦は、お料理にはあまり手を掛けないけれど、
掃除は徹底的で行き届いているというのも、きっと本当だろうなと思います。


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