サン・ルイ島とセーヌ川

シテ島の東端(写真の左端に写っている)から、このサン・ルイ橋を渡ってサン・ルイ島へ行く
(写真中央に見えているのはセーヌ川右岸のパリ市庁舎)

シテ島に寄り添うように、こじんまりとしたサン・ルイ島だが、
貴族の館が多く残り、パリ屈指の高級住宅地。
有名人が多く住み、女優・岸惠子さんもサン・ルイ島の住人。
この島にはサロン・ド・テやレストラン、プチホテルや画廊、アンティークの店、
装飾品やバッグの店 etc. も沢山あって賑わっていた。

← ランベール館

島の北側の川沿いの道・アンジュー河岸に建つ。
ヴェルサイユ宮殿を建築したル・ヴォーの設計。
18世紀の文豪ヴォルテールが滞在
したこともあるそうだ。
今は、世界の大富豪ロス・チャイルド家の所有。

ローザン館→

やはりアンジュー河岸に建つ。
現在はパリ市の迎賓館として使われているが、
19世紀には、『悪の華』の詩人ボードレールや
文学者ゴーティエらが酒や麻薬、
ハッシシ・パーティーに明け暮れた
ボヘミアン達の巣窟でもあった。

←ソルベ(シャーベット)の店
  <ベルティヨン>
ベルティヨンの店は何軒かあるようで、
大変な人気。この店も行列ができていた。
我々も並んだが、種類がいっぱいあって迷ってしまった。(私はカシスにした♪)

↑この写真はK子さん提供

けっこう頻繁にセーヌの川面を船がゆく。
オプショナルなクルーズもあるが、一番多いのは“バトビュス(Batbus)”と呼ばれる路線船。
バト(bat)は船、ビュス(bus)はバス。
乗り場はエッフェル塔やシャンゼリゼ、ルーブル、オルセー、ノートルダムなどの
観光ポイントにあり、チケットを買えば乗り降り自由、乗り放題だそうだ。
船は15〜30分毎に出て、反時計回りに1時間弱で1周する。
次回来ることがあれば、このバトビュスに乗ってパリを味わうのも楽しそう〜♪と思った。

↑セーヌ川をゆく船

←パリ市庁舎

パリ・コミューンで消失した市庁舎は
1882年に再建された。
市庁舎前の広場は伝統的に市民の為のもの。
夏はビーチバレー用、冬はスケートリンクが
設営されることで有名だとか。
ここへも入らなかったので、これ又次回に!
(最近使い始めたばかりのカメラ付き携帯電話で撮ってみた。
結構撮れてるじゃない〜♪と自画自賛(^_-)-☆)

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サン・ルイ島から再びシテ島へ戻り、シテ島の西端まで散策する。

ラ・コンシェルジュリー →

元は王宮だったが、後に牢獄として使われた。
1789年の大革命の折には、マリー・アントワネットも
処刑までの日々をここで過ごした。
前に来た時には再現された王妃の牢を見たが、
贅沢な王妃の生活との余りの落差が哀れだった。
ラ・コンシェルジュリーは裁判所とも隣り合っている。
(最近読んだバルザックの小説に、この牢獄の歴史、裁判所や
サント・シャペルとの位置関係、牢獄と裁判所が通路で結ばれて
いる事などが延々と仔細に書かれていて、とても面白かった)

この写真はK子さんの提供

←フランス学士院

ポン・デザール(芸術橋)の左岸側のたもとにある。
常に会員は40名と固く定められている
アカデミー・フランセーズも
フランス学士院のなかの一部門。
(この写真も携帯カメラで (^^))

↑ポン・デザール(芸術橋)からシテ島の西端とポン・ヌフ(新橋)を望む

サン・ルイ島からシテ島と、東から西へと歩いてきた私達は
ポン・ヌフの写真向かって右のほうの橋を渡ってセーヌ川左岸へ。
フランス学士院まで歩いてきて、再びこのポン・デザールを渡って今度はセーヌ川右岸へ。
するとそこはルーブル美術館。
因みにポン・ヌフは新橋と名付けられているけれど、現存するパリ最古の橋(1604年完成)。
ポン・デザールは歩行者専用橋(1804年完成)。