オペラ座

♪夜のオペラ座♪ 〜アプローチの階段は夜でも人がいっぱい〜

パリにはオペラ座が2つあるけれど、普通「オペラ座」と言うときには、
この通称「オペラ・ガルニエ」(正式名称は「国立音楽舞踊アカデミー」)を指す。
19世紀後半、例のセーヌ県知事・オスマン男爵によるパリ大改造計画の一環として、
ナポレオン3世の命により新オペラ座の設計コンペが行われ、多くの応募者の中から
選ばれたのが無名の新進設計士シャルル・ガルニエ。15年の歳月を費やし1875年に完成。
幅125b、奥行73b、ファサードはコリント様式の列柱とアーチ。豪壮にして華麗。

1989年、バスティーユ広場に新オペラ座が完成、オペラの公演は「オペラ・バスティーユ」に
移り、「オペラ・ガルニエ」はバレエ公演が中心になった。しかし、あの重厚なオペラ座で
オペラを観たいという要望も強く、近年は1年に1回程度はオペラ座でのオペラ公演もある。
私達がパリに行く10月にはたまたまモーツァルトのオペラ≪コジ・ファン・トゥッテ≫をすると
いうので、オペラ座のホームページにアタックしてみたが、既に売り切れ!
後から知ったのだが、この公演はインターネット発売初日にアクセス不能になったという。
オペラ・ガルニエでのオペラ公演がいかに人気があるかということの表れですねぇ(^_-)-☆

↑ 1階正面の大階段

内部装飾の豪華絢爛さは外観の豪華絢爛さを更に凌いでいる。
大理石とブロンズ、金をふんだんに使い、
「ナポレオン3世スタイル」「第2帝政期の傑作」と言われる。

↑ 客席の丸天井に描かれたシャガールの絵と巨大シャンデリア

シャガールの絵≪夢の花束≫はオペラとバレエをモチーフにしている。
中央に吊るされているシャンデリアは重さ6トン以上、
≪オペラ座の怪人≫では、落下する場面が登場する、あのシャンデリアだ。

↑ ホワイエの一部

コンサートホールなどで使われているホワイエという言葉〜〜元々はフランス語の
「Foyer」フォワイエなんですね(たまり場、団欒の場という意味)。
そこから、劇場やホールでの客席へと至る広い通路空間のことを言い、この場が
幕間の休憩の場、また社交の場、たまり場となるわけですね(^-^)
オペラ座のホワイエはまるで宮殿のような豪華さで,、ヴェルサイユ宮殿を彷彿とさせる。
パリ・オペラ座は、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場と共に世界の三大オペラ劇場と
言われるけれど、内部の豪華絢爛さにかけては、パリ・オペラ座が一番だと思う。

床も大理石のモザイク模様でこんなに豪華! →

↑ この部屋は何だろう〜〜? →

天井部分

鏡があるので稽古場かなぁ?と言ったり、
稽古場がこんなに豪華な筈が無いと言ったり、、、