次頁へ

王宮(ホーフブルク)

〜〜&カフェ・モーツァルト〜〜

第4日(10月5日)

この日はウィーンの森方面へ行くつもりだったが、朝から雨のため、リンクの内側を回ることにした。

リンクの側からブルク門を入るとヘルデン(英雄)広場。広い芝生にカール大公とオイゲン公の騎馬像。
この地にハプスブルク家の最初の要塞が出来たのが13世紀。
以来、歴代の君主達が次々と館を建て増して、
最終的には第1次世界大戦まで新王宮の建設工事は続けられ、総部屋数は2000室を超えるそうだ。

現在はフランツ・ヨーゼフ皇帝とエリザベート后妃の住まいの一部・20室が、カイザーアパルトメント(皇帝の居室)として当時の姿で公開されている。謁見の間、大小のサロン、ダイニングルーム、寝室、化粧室、書斎など。
←写真は撮ってはいけないのだけれど、監視の目を盗んで1枚パチリ・・・お許し下さい(-_-)。

ほかに、宮廷銀器コレクションも。いかに豪華な食器の数々なるも、いささか食傷気味に。

また、マリア・テレジアの時代にスイス近衛兵が宿営していた為にスイス宮と呼ばれる、王宮でも最も古い部類に属する建物には宝物館がある。
ハプスブルク家、神聖ローマ帝国の財宝が16の部屋に分けてワンサと展示してある。宝石を鏤めた幾つもの王冠や笏、剣、金の刺繍とか豪華絢爛な皇帝のマント類、装身具、タペストリー等等。“双頭の鷲”の威光、権勢、歴史を、これでもか これでもか と感じさせる。これだけのお宝も、例によって余りの量の多さに疲れてしまって、途中から適当にはしょって見てしまう。

←アウグスティーナー教会

ハプスブルク家の結婚式や葬儀が執り行われた教会。マリー・アントワネットがここでフランス王ルイ16世の代理人と指輪の交換をしたんだって。
この日は日曜日。教会コンサートが開かれていて、モーツァルトの曲が演奏されていた。

↑国立図書館
18世紀前半に出来た220万冊の蔵書を持つ王宮図書館。バロック様式のプルンクザール(グランドホール・豪華大広間)は世界一美しい図書室といわれている。
こんなに贅沢な図書館は見たことがない。びっくり! 帝国解体後は国立図書館に。

〜〜♪〜♪〜

〜♪〜♪〜〜

ブルク門から入った王宮を、今度は反対側のミヒャエル門から出て、
少し歩いてオペラ座の裏にあるカフェ・モーツァルトへ。

〜♪〜 ウィーンにはザッハー・トルテで有名なザッハーや、王室御用達だったデーメルなど、
数え切れないほどのカフェがあるらしいけれど、行くとすれば先ずはカフェ・モーツァルト!〜♪〜

〜♪〜 映画「第三の男」で、ホリーが
クルツ男爵と待ち合わせたのがここ。
映画では寒々しい印象だったように思うのだが、私達が行ったこの日、外は氷雨が降る陰鬱な日だったのに、カフェの中はシャンデリアが煌いて明るく陽気。ウエイターは愛想がよくて親切、超満員なのにユッタリと遇してくれるし、隣近所に座り合わせた客達(殆どが観光客)とも写真の撮りあいっこをしたりして和気藹々。
第二次大戦後、戦勝国に分割統治され荒廃した雰囲気が漂う「第三の男」の世界、あのモノクロフィルムの世界は、当然ながら在るはずも無かった。因みに、この国がオーストリア国家として完全独立するのは何と1955年のことなのだ。 〜♪〜

〜♪〜 有名なケーキも食べなくっちゃ〜だけど、先ずはお昼ご飯。しんちゃんはミックスサラダとボイルドビーフ。夕陽はステーキサンドイッチ(パンの上にステーキ、ステーキの上に目玉焼き。ボリュームたっぷり、しかも生野菜もたっぷり付いてくる)。ホントに美味しかった〜〜(^O^)//~~。写真を撮っておけば良かった・・・むしゃくしゃ むしゃくしゃ大分食べてしまってから気が付いた。。。(^_^;)
そして、1800年頃創業というカフェ・モーツァルトの名物ケーキ<モーツァルト・トルテ Mozart Torte >をデザートに!チョコレートとピスタチオクリームのケーキ地、てっぺんにはモーツァルトのシルエットのチョコレートがちょこんとのっけてある。甘さ控えめ、上品な味で、とっても美味しい。幸せでした (^-^)。 〜♪〜

↑店内の鏡に映ったカフェの様子

ウィーンTOPへ

目次・地図へ