＜パリ歩き＝その２＝＞続き
ノートル・ダム寺院
ノートルダム寺院の正面ファサード
3つの入り口にはそれぞれ聖書の物語などをモチーフにした彫刻が施されている。
向かって左のポルタイユ（入り口）：聖母マリア
中央のポルタイユ：最後の審判
向かって右のポルタイユ：聖アンナ
サント・シャペル教会
サント・シャペル礼拝堂のおびただしい数のステンドグラスの中の一つ。
ノートル・ダム寺院、サント・シャペルについて詳しくは
＜パリ・プチ旅行記・シテ島＞のノートル・ダム寺院とサント・シャペルを
ご覧下さい。そこからは「戻る」ボタンをクリックしてここへ戻ってきて下さい。
ラ・コンシェルジュリー
コンシェルジュリー（元々は門番という意味）は、王宮→王宮管理府→監獄と変遷してきた。
ことに有名なのがフランス大革命の時。1793年1月から1794年7月までのわずか1年半の間に
2600人もの王侯貴族や政治家、文化人、革命家が投獄され断頭台の露と消えた。
その中でも有名なのが王妃マリー・アントワネット。
フランス革命（1789年）後の1793年8月2日に「女囚280号」として収監され、
3日間の裁判ののち直ちに処刑された（10月16日）。
皮肉なことに、マリー・アントワネットを処刑台に送ったロベスピエールも、恐怖政治の後に
反対派によって捕らえられ、コンシェルジュリーに送られた翌日に処刑されている。
←衛兵の間
奥行き64ｍ、幅27.5ｍ、高さ8.5ｍ
1800㎡の大広間。
元々は王宮で働くおよそ2000人
の人の為の食堂だったという。
アーチ型の天井がず～っと続く
ゴシック様式の広間は壮観だが、
だだっ広すぎて、戸惑ってしまう。
～～～ ところで、牢獄として使われていた頃、牢屋にもランクがあったのです(@_@) !!
個室、二人部屋、簡易ベッド付きの部屋、ゴザだけの雑魚寝の部屋・・・。
そして、いい部屋（？）に入るには部屋代を払わなければならなかったし、
そのいい部屋には豪華な調度品や持ち物も持ち込めたといいます(◎_◎)
バルザックの小説の中にも、そんな描写がありました(^_-)-☆ ～～～
牢獄の中の様子が
いくつか再現されている。
これは二人部屋のようですね(^^) →
← 再現されたマリー・アントワネットの牢
（ガラスのパネル越しなのでちょっと見にくいですが）
実際にマリーが過ごした独房は、後年、
娘のマリー・テレーズ（アングレーム公夫人）によって
贖罪礼拝堂に改造された。
机と椅子、硬いベッドがあるだけ。
衝立1枚で仕切られただけで、看守の兵にいつも見張られていた。
かつては、着替えをするにも40人もの侍女にかしずかれていた王妃の末路・・・
何だか可哀想になってくる、、、
投獄された年の（1793年）1月に夫のルイ16世が処刑され、
マリーは黒い喪服を着て白い頭巾を被っている。
汚物運搬車に乗せられて処刑場のコンコルド広場に運ばれたマリー。
彼女の最後の言葉は、兵士の足を踏んでしまった時に発した
「ごめんなさい、わざとではありませんのよ」
だったという、、、
ルーブル美術館周辺
ルーブル美術館とガラスのピラミッド
この地には、12世紀末、城砦が築かれていた。14世紀に宮殿として改築。
16世紀、フランソワ1世がルネサンス様式の宮殿に大改装する。
ほとんどの王は居城とはせずに美術品や書籍の収蔵場所にしていた。
1981年、当時のミッテラン大統領が“ルーブル大改造計画”に着手、
この計画に基づいて建設されたのが、ガラスのピラミッドで、当初は物議をかもした。
初めて見た時には私も変だなぁと思ったけれど、何度か見るうちに
これがあってこそのルーブル、という気がしてくるようになってきた。
前にも書いたように、この旅行の時はストで閉館していた。
内部についてはまた別の機会に述べようと思います。
＜南仏からノルマンディー旅行記＞にも少し書いています。
そうそう、2005年に読んだ世界的ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』の冒頭で
事件はここルーブル美術館から始まるし、ガラスのピラミッドも登場する。
そして、小説の中で重大な鍵を握るレオナルド・ダ・ヴィンチは
前述のフランソワ1世に招かれてイタリアからやって来て、やがてフランスの土となったのだ。
カルーゼル凱旋門 →
ルーブル宮の中庭の西側、
チュイルリー公園の東側にに建つ。
シャンゼリゼのエトワール凱旋門が
有名だが、建てられたのはこちらが先だ。
ナポレオンの命により戦勝を記念して
造られたが、ナポレオンは
規模が小さい（高さ15ｍ、幅20ｍ）と
不満を持ち、エトワール凱旋門を
造らせた（高さ50ｍ、幅45ｍ）。
もっとも、ナポレオンはエトワール
凱旋門の完成を見ずに世を去った。
ピンクと白の大理石が基調、門の上には勝利の女神と
戦車の像が据えられていて、大きい凱旋門より
こちらの凱旋門のほうがずっと優美。
← チュイルリー公園
ルーブルとコンコルド広場に
はさまれた広大な
フランス式庭園。
広い散歩道を中央に
左右対称に造られている。
手入れが行き届いて
人々の憩いの場所。
